「十二人の死にたい子どもたち」クロージング上映決定!

© 2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会

クロージング上映作品

十二人の死にたい子どもたち(2019年1月25日(金)全国ロードショー)

 見知らぬ十二人の未成年たちが〈集団安楽死〉を求める。
 極めてショッキングな題材の『十二人の死にたい子どもたち』は、「天地明察」「マルドゥック・スクランブル」の冲方丁が初めて手がけた現代を舞台にした長編サスペンスにして、第156回直木賞候補にもなった傑作小説だ。
 TVドラマ、映画、舞台となって広く長く愛されるレジナルド・ローズの古典的名作『十二人の怒れる男』にオマージュを感じさせながら、現代を舞台にした密室サスペンス・エンターテインメントは、それぞれに悩みを抱え死にたいと思いつめた十二人のナイーブな未成年たちが、〈安楽死〉を提供する秘密の集いにやって来るところから始まる。
 ひとりではなく、みんなで楽に死ねると思っていたら、想定外。十三人目の予期せぬ先客がいて、しかもその人物はすでに死んでいた。
 集まった者の中に殺人者がいるのとなれば、もはや安楽死どころではない。十二人は、自分が誰かに殺される恐怖に震える。
 自ら死ぬのはいいけれど、他人に殺されたくない!初めて感じた死への恐怖―。
 息が詰りそうな閉ざされた廃病院の一室で、素性のわからないメンツ同士が疑心暗鬼に陥りながら、互いの真意を探り合う。
 自分の本音は決して悟られてはならない。
 だが、次々と予想外の出来事が起こり、追い詰められ、心の支えを失った未成年たちは徐々にパニックになる。
 
 時系列や舞台となる廃病院の構造を利用し、かつ、個性的な登場人物それぞれの背景などが緻密に組み上げられた物語は映像化困難であると作家自身も思われていたが、『トリック』『SPEC』『イニシエーション・ラブ』『人魚の眠る家』の堤幸彦がその高い山に挑み、予想の斜め上を超える心理戦のスリルを、計算に計算を重ねた隙のない演出と、定評のある映像美によってまとめあげ、原作者からも絶賛される仕上がりとなった。
 脚本は今回が初めての映画脚本となる倉持裕。演劇界では故・蜷川幸雄、劇団☆新幹線のいのうえひでのりなどとも組む才人だ。
 演じる十二人の俳優たちはいま注目の気鋭ぞろい。95年から2001年と全員平成生まれ。特報では彼らの顔と名前を隠して発表したが、シルエットや微妙な身体的な特徴などから誰か当てる熱狂的なファンも少なくないほど注目されている俳優たちが集まって、これぞ演技バトルの真骨頂を繰り広げる。
 とりわけカメラ5台で最長40分の長回しによる、十二人全員の緊張感が漲る真相に踏み込んでいく場面は、その生々しさに息を呑む。真相を知った後でもう一度観ると、俳優たちが各々、微妙な表情をしているところを楽しめる趣向もあり、何度も観たくなるだろう。
 十二人が各々廃病院に集まって来るところ、死の恐怖に怯えながら真相を求めてうろつくところは、観客もいっしょにさまよい歩くような臨場感がある。
 理屈で片付けられない、白黒つけられない人間のどうしようもない揺らぎや弱さや優しさ、もがきなどが描かれ、観終わったとき、胸に広がる感覚は従来のミステリー映画にはないものだ。 
 思いつめた少年少女たちの抱える痛みにざわつきが止まらない。
 騙し騙され、ドンデン返しの先にある、さらなるサプライズが。
 先の読めないノンストップ未体験・密室サスペンスゲームが始まる!

【出演】
杉咲花
新田真剣佑
北村匠海
高杉真宙
黒島結菜
橋本環奈
吉川愛
萩原利久
渕野右登
坂東龍汰
古川琴音
竹内愛紗

【監督】
堤幸彦
【原作】
冲方 丁
「十二人の死にたい子どもたち」
(文春文庫刊)
【脚本】
倉持 裕

閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするために集まった12人の少年少女が、そこにいるはずのない13人目の少年の死体を見つけたことから始まる犯人探しと、その過程で彼らの死にたい理由が徐々に明らかになっていくミステリー。『トリック』等で知られる、愛知県出身の堤幸彦監督によるスタイリッシュな演出のもと杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜ら若手人気俳優が競演。

登壇ゲスト情報(予定)

堤幸彦監督
吉川愛さん
古川琴音さん

「十二人の死にたい子どもたち」予告編

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